アン・サリーの夕べ

SIBUYA‐AXでアン・サリーを聞く。それが昨日の晩だ。前半がギター一本をバックに、しみじみ系の曲を。後半はがらっと変わって、本場ニューオリンズから来日したミュージシャンと。で、中身については、たぶん晩鮭亭さんがくわしく書いてくれると思う。ただただ、ぼくは陶然となり、動くアン様にただうっとりとしていた。
その余韻を本当はかみしめて、帰宅したらいいのに、うっかり晩鮭亭さんを誘って、渋谷でカラオケをしてしまった。2時間。晩鮭亭さん、うまいんだ、歌が。小林旭井上陽水小椋佳にサザン、とわけのわからんチョイスだが、自分のものになっている。相当つぎ込んだな、カラオケに。ちょっと錆びの入った、レンジのある声でバリバリ歌いまくってた。気持ちよさそうにね。
あとはなんだろう。この数日、ずいぶん本や雑誌が送られてきた。ぜんぶ、紹介するヒマはないが、幻戯書房から『ブックカフェものがたり』が出ました。オレンジと茶の眼をひくカバー。知ってる人は知ってると思うが、これ、ぼくが関わった『本屋になりたい!』の、第二弾となるはずの本だったが、出版社がポシャり、宙に浮いていた企画だった(というか、取材や執筆はほぼ終わっていたときく)。だから、うまい時期に河上くんが、うまい出版社に入って、ほんとうによかったと思っている。ぼくが書いたのは、人物伝っぽかったけど、今度の本では、店づくりのノウハウなどくわしく書いて、より実用的になっている。それでいいのだと思う。
あとリトルモアから、恋人の姿を十年間取り続けた写真集、吉場正和『あき』が送られてきた。一部カラーでほとんどモノクロ。ちょっと切ない感じが伝わってきて、いい写真集だと思いました。
吉田篤弘坂本真典『十字路のあるところ』朝日新聞社も、届きました。あとは触れられなくてごめんなさい。
書かなくてはいけないこと、たくさんあるようで、いまは思い出せないや。あ、このところ、出版社PR誌では『未来』と『図書』が、読みでがあっておもしろい。『図書』12月号で、平出隆川崎長太郎のことを書いてます。河出の編集者時代、『歩いた路』の連載担当者だったんだ、平出は。