日大に古本屋研究会あり

TBSの朝。朝食会終って、ハイヤーで江古田「日大芸術学部」を目指す。本日、学園祭。同大学の古本屋研究会が古本市を開く。顧問的役割の小柳先生に誘われて、訪ねることに。会のメンバーに挨拶。三カ月に一回程度、あちこちの古本屋巡りをしているそうだ。たぶん、大学に古本屋研究会があるのは日大だけではないか。激励の意味を込め、開高健ベトナム戦記』、井上友一郎『東京の孤独』各50円を買う。どんな激励や。
京都で買った内田百間『居候匆々』は、函入り美本なら5万円するのね。ぼくのは函なしで表紙はボロボロ。でも3冊500円だからいいの。新幹線のなかで半分くらい読んだし。ちょうど、昼飯時にスムース連に見せたら、山本がやたらに「ええなあ、これ」と言っていた。すかさず扉野くんが、この背革は猫の皮のはずです、という。なんでもよく知ってるなあ。
水曜日、ささまで日曜日に買って預けた本をもらう。永井龍男が4冊。『石版東京圖繪』、『一個その他』『他人の帽子』が105円、それに全集の12巻「俳句・年譜」が300円! 日曜日のときは、ほかにも4、5册あったが、買っておくべきだったなあ。店内の文芸書コーナーにもずらり永井龍男が揃っている。均一でこれだけの品揃えだから、店内は……ううん、見たことない永井龍男の本がちらほら。
11月2日、コミガレで奥成達さんが編集長(?)の異色雑誌『東京25時』1970年、井伏鱒二『しびれ池のカモ』岩波少年文庫、『明日へはしる都市の貌 東京(下)』が3冊500円。
「読書人」から仕事の依頼。新書について、某氏と対談してくれ、という。某氏は意外な組み合わせだが、もし相手さえよければ、ぼくはかまわないと答える。
岩波写真文庫研究を続けていて、三神真彦『わがままいっぱい名取洋之助ちくま文庫を再読。同文庫編集部の青木さんによれば、同書はしばらく品切れだったが、一年前ほどからまた流通しているという。これ、買っておいたほうがいいよ。