マジック6

昨夜、ひとわたり原稿を送り、ベッドにもぐりこんで「Jノベル」時評用の小説を読みつぐ。池永陽『でいごの花の下に』集英社をなんとか読みきり、堂場瞬一『バッドトラップ』幻冬舎を少し読んだところで沈没。昼前まで寝るつもりが、朝六時前に、ネコに起こされる。部屋中、バタバタ駆け回り、泣きながらこちらの胸を横断する。しかたなく起きる。午前中にTBS用原稿を送り(ハルミンさんからもらった、ほしよりこきょうの猫村さん1』)、少し眠る。
昼前、サンデー毎日のため家を出る。国立「ブ」で7冊。岩井俊二花とアリス』、永六輔『役者その世界』文春文庫ほか。駅へ向うと、人身事故のため中央線ストップ。またか。古本センターで時間つぶす。辻村伊助『スウィス日記』講談社文庫が180円。辻村は日本人で初めて、厳冬のアルプスを極める。これはその紀行文。最後は遭難。だからこの本も未完。
ふたたび駅へ。まだ動かない。結局30分以上、電車は止まる。
サンデー毎日へ。仕事を終え、ビジュアル編集室で、10月に出る『神保町ガイド2005』のゲラをチェック。5時、荻原くん、桐山さんと1階でお茶。荻原くん、買ったら売る、買ったら売るで、蔵書増やさないようにしているという。えらいなあ。だから、あれだけ煮つめたような書棚になるんだ。
今日はさすがに疲れている。「ささま」詣でをやめて帰宅。文春新書の新刊一式と、荒川洋治さんから新刊『世に出ないことば』みすず書房が送られてくる。これはじっくり読もう。
今夜に仕事の大きな山ひとつ、明日、TBSを終え、急いで帰宅し、もうひと山を越えなきゃならない。厳しい日々が続く。甲子園で中日に2連敗でハラハラしたが、今日は勝った阪神。マジック6。ぼくのマジックはまだつかない。
ああそうそう。彷書月刊の目録での注文品、2点が送られてくる。『オールナイトニッポン大百科』と、山崎安雄『春陽堂物語』非売品。後者は500円とバカ安。ネットではのきなみ1万円近く、あるいはそれ以上ついている。これは欲しかったんだ。