2日古本屋行かず、禁断症状あり

昨日、『不機嫌な作家たち』のことを書いていて、この身分差別のごとき、嫌悪すべき応対が、読みながらどうもなにかで同じようなことを読んだな、と思っていたら、いまや私小説的傑作ブログを身を削って配信しつづける須賀屋さんの日誌だった。8月30日に、本を買って金を払いたがらない悪質な客のことを活写されているが、これ、『不機嫌な作家たち』にそっくり。まったくひでえの。須賀屋さん、こんな奴ら、実名を出してやればいいのに、と思ったが、商取り引き上のモラルとして仮名にしてある。しかし、モラルのない奴等に配慮はいらん。一人については、なんとなく見当がついたが、須賀屋さんに迷惑かかるといけんから、書きまへん。
今日はいちにち、部屋にとじこもって仕事。ちくま文庫20周年の企画について、「ちくま文庫村構想」というリストを送る。午後はTBSの放送原稿。大宮知信『「金の卵」転職流浪記』ポプラ社を取り上げる。1948年茨城生まれ、中卒で金の卵として上京したが、転職20回、ついにライターとして本を出し結婚するに至る著者の自伝。
だからさ、昨日、今日とまったく外に出ず、古本屋にも行っていない。ほんと、こんなこと珍しいよ。これから「朝日」の原稿を書く、つもり。取り上げるのは『かいけつゾロリの大どろぼう』。あれ、これもポプラ社か。なんだかよくわからないので、娘に取材する。綱渡りの毎日。