怒りの再刊事件集結

怒りの再刊事件。再び担当編集者と電話で話す。「お目にかかってお話ししたい」というが、「お目にかかって」話すようなことは何もない。ぼくの気持ちは決まっている。強硬に、ぼくの原稿をはずすか、原稿を使うなら名前をはずすかを申し入れる。あれこれ話し合うが、ぼくの気持ちはもう揺るがない。次第に、担当編集者が困って、ついに絶句。なんだか、傲慢なものかきが編集者を理不尽なことでいじめているという雰囲気になる。しかし、ここは、大げさになるが、単にぼくのこと、だけでなく、ライター全体の待遇でもあるとがんばった。結果、原稿をはずすわけにはいかないので、名前を使わずに、原稿を再使用することに。
電話切ってからも後味はとうぜんながら悪い。かたちを変えても、自分の原稿であることにはかわりない。けっきょく、原稿に手を入れ、署名入りでもいい、とファクスする。たぶん、担当編集者では気づかない変更があり、それをそのまま流通させるわけにはいかない。なんだか、どっちに転んでも、後味の悪い結果になった。
ナンダロウくんが日誌を読んで、さすがみごとに、事情(隠していた出版社)を察して、メールを送ってくれる。折り返し、電話してあれこれ話す。少し気分が晴れた。そのあと、山本善行と電話で話す。今回の一箱古本市の結果や、怒りの事件など。山本と話すうち、お互いの展望の開ける意見もあり、どうにか今夜は眠れそう。ただし、ビール、酒、がぶ飲みしてしまう。まったく、勝手に怒って、いいことは何もない。
本日の終わりに、また続きを書きます。