珍しく朝まで目覚めず眠る。それでも6時半で、家族でいちばん早起きだ。
昨日は、買いそびれた国立「ブ」で、「スペクテイター」赤塚不二夫特集号を買う。610円。これはよくできた特集。赤塚の歴代のアシスタントにインタビュー。赤塚は編集会議で出たアイデアを、エンピツでコマ割して、どんどんネームを入れ、あたり(ラフスケッチ)を入れていく。赤塚はそこまで。アタリをちゃんとエンピツで下絵を作り、ペンを入れるのは、すべてアシスタントなのだ。初期から仕事を手伝っていた高井研一郎によれば、初期の代表的なキャラクターの多くは、赤塚が口頭で伝えるイメージを、高井が造形化したという。イヤミの「シェー」も高井のアイデアによる。だからといって、赤塚以外が総監督を務めれば、もちろん赤塚マンガは生まれなかった。アシスタントというより、ほとんど片腕として働いた古谷三敏の功績も大きかったようだ。フジオ・プロには劇画部があり、「高校生無頼控」(「漫画アクション小池一夫原作)を描いた芳谷圭児滝沢解がいた。笹沢左保原作「六本木心中」を、「マガジン」だったか、滝沢解が脚色して、芳谷圭児が劇画化した作品が忘れがたい。もう一度、読んでみたい。
西荻「盛林堂」で補充と精算。岡崎棚で売れ残った『パヴェーゼ全集』2冊を、棚に邪魔で、買い取ってもらう。均一で4冊買い、ガード下の「QB」で散髪。このガード下のモール、次々と店が閉じ、撤退が続く。人通りが少ない割に、家賃が高いんじゃないのか。思い切り安くして、若い人たちにどんどん貸して、活性化すればいいのにと思う。喫茶店もないんだもの。