昨日、閉館まぎわの高円寺西部「ブックス&A」展へ飛び込み、一冊。1973年冬「季刊フォークリポート」が「特集●ザ・ディラン�」。ドキリとして、1000円までなら買おうと値段を見たら400円だった。久々に古本で興奮。インタビュー、ソングブック、ザ・ディラン�論ともりだくさん。そのザ・ディラン�のメンバーの「ながいよう」さんが、次回の「第15回 中川フォーク・ジャンボリー」のゲスト。ありがたし。10月12日19時スタート。予約等は「ギャラリー・ビブリオ」で検索下さい。五郎さん、ようさん、ともに日本フォーク夜明けの中心人物。濃い一夜になりそう。もちろん「フォーク・リポート」は持参します。もう今から楽しみ。注/「セカンド」のアラビア数字が文字化けしているかも
青森のジャズ喫茶バー「ブルーノート」で過ごした時間が忘れがたい記憶となったが、そこでマスターから教わった弘前の老舗ジャズ喫茶「れもん」を、検索し忘れ、帰ってきてから思い出し、場所を確認したら、前川國男建築めぐりの際、近くを通ってたのだった。駅で一時間近く、食べるところを探して(駅まで戻るより、町なかで食べるべきだった)いたから、じゅうぶん寄れたのに。次回、行くことがあればぜひ。
歴代のぼくより著名な書き手が代替わりしながら続いている、某媒体の匿名文芸コラムが、ぼくの代になってもう何年か、最長不倒距離を更新しつつあることを知る。季刊だし、収入としては大したことはないし、名前も出ないが、ぼくのもの書き生活の誇りであり、支えの一つ。やめろ、と言われるまで続けます。零細の書き手にとって、小さな誇り、小さな支えがどうしても必要なんだ。
昨日は、ごぶさたし過ぎの「ギンレイ」で、時間にあわせ「台北ストーリー」を観る。http://taipei-story.com/まったく予備知識なしで見たのだが、主演の俳優が、あれれホウ・シャオシェンではあるまいか。最後の死に方が、「太陽にほえろ」の松田優作みたい。台湾ヌーベルバーグともいうべき筆致。極力説明的なセリフは避け(そのため中盤ぐらいまで全貌がつかみにくい)、人物と風景描写でぐいぐい引っ張って行く。車、バイクの移動で1980年代の格差拡大の台湾を描く。セブンイレブンがすでにある。カラオケバー、テレビで録画したビデオで野球の広島戦と、日本とアメリカが発展しつつある台湾の向こうに見える。涼しくなったし、もう少し「ギンレイ」で映画をチェックしたい。そして期限がきたら、パスポート会員を辞める。