昨日、雨が上がった昼下がり、庭の柔らかい土を掘って、ネコを埋めた。臆病なぼくは、直視を避け、妻と娘がそれをやった。「ましろよ、静かに眠れ」と書いたカードを、一緒に埋めてもらった。10年強の、ネコのいる生活が終わった。まだ、ドアのそば、階段の上がり口などに、気配が残っているようだ。何かしてくれたわけではなく、人間が世話をするだけの存在だったが、いなくなると「何かをしてくれた」気がしてきた。ネコ全般の寿命からすれば、もう少し長生きできた気がするが、これだけは人間と同じく、決めることはできない。
「アカハタ」テレビ評「試写室」の仕事が回ってきて、フジで4月から始まる「OUR HOUSE」を試写用DVDで見る。昨日送られてきて、今日の午前中締め切りというすごいスケジュール。ドラマの感想は同紙で。
ネット古書店岡崎武志堂」、スーパー源氏の協力で、着々と開店に向けて準備中。身の回りの本を、どんどん値付けしてリストにしていく。それでもまだ、ようやく60冊ぐらいか。「古書通信」のページで、紙の目録を一ページ作っていたことがあったが、あれもけっこう大変だった。なんとか500点登録を目標に、勤しむことにする。今年は勝負の年、というかフリーにとっては,毎年がそうだが。極力、お金を遣わない日が続く。『読書で見つけた』の元になった「高校教育」連載コラム、今月分を書いて送付。永六輔大石芳野『レンズとマイク』から引く。本が届いたらしく、その掲載誌担当の編集者から珍しく、電話がある。同誌から、こうして一般書店に並ぶ本になるケースは珍しいことで、喜んでもらえる。これも10年強の蓄積による。と、考えると、ちょうどうちにネコがやってきた頃に連載が始まったのだと気づく。
ぼくもファンの画家、武藤良子さんが久々に京都で個展。われらが林哲夫さんとのトークもあるようです。関西在住の方は刮目して、お出かけ下さい。
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午後、西荻。盛林堂と音羽館へ、それぞれ『ここが私の東京』にサインを入れに行く。サイン入りをお求めの方は、両店へどうぞ。前者では夏葉社の島田くん、後者では七七舎の北村くん始め御一行と遭遇。
「日本の古本屋」メルマガに『ここが私の東京』について書かせてもらう。1200字くらいか、もう少しあるか。サインも含め、書く書くの日であった。