昨日は、古本バンド3度目のスタジオ練習。ナンダロウくんが所要でお休み。新曲「夏葉社のうた」を仕上げていく。2時間があっというまだ。できれば、この先もずっと、毎週やりたいぐらい。終えて、高円寺の魚雷くんいきつけの居酒屋で打ち上げ。ところが、ぼくが注文する品がことごとく、この日できない、という。お盆で肉屋が休みで、という理由。しかし、じゃがいも系もなし。うちひしがれる。まるで子どもだ。
この日、読み始めたのが糸川 燿史『東海道徒歩38日間ひとり旅 』(小学館文庫)。カメラマンの糸川さんが、58歳のとき、突然思い立って大阪の自宅から東京へ、一人歩き始める。その38日間の記録。これがめっぽうおもしろい。颯爽としたところも、爽やかさもなく、汗まみれ、アクシデント続きで、途中、断念を決意するが、やっぱり歩き始める。方々で出会った人との語らいも楽しい。読む方でも思うところ多い好著。たちまち3分の2を読み、少し早くついたスタジオ前の縁石に腰掛けて読んでいると、魚雷くん登場。さっそくこの本を紹介し、魚雷君と同じ「三重」出身だよ。出身校は「津高校」と告げると、パッと目を開いて「先輩です」と言う。なんという奇遇。読め、読めと奨める。
ぼくにとっての夏の祭りは終わり、あくせくとまた仕事するなり。
ビッグイシュー、澤宮優『ドラフト1位』河出文庫書評を午前中に送付。某誌アンケート、ノーギャラというのが引っかかるが、営業品目の一つと割り切り、これも送付。「東京人」吉祥寺書店キャプションを送付。月曜の午前はかように多忙である。午後、家内と車で上々堂へ補充と精算。そのまま西荻へ回り、音羽館へ。「夏葉社まつり」チラシをもらう。これで、ようやくどういうことが行われるかがわかった。盛林堂はお休み。ドトールでまったりしていたら、やたらに笑うおっさん。見るとマンガを熱心に読んでいる。ぼくより年上か。いまどき、マンガ読みながら、人前であんなに笑うおっさん、いるだろうか。ちょっと気味悪し。
古通」目録、今月分はヒットで、まだまだ注文ハガキが届く。抽選にすべき本もいくつか。悩ましいところだ。『東海道徒歩38日間ひとり旅 』はドトールで読了。おもしろい上に、感ずるところ多い読書で、ラインをいっぱい引いた。