昨夜、照明つけっぱなしで10時間近く寝る。朝のうち、玉川上水をひさしぶりに散歩。日常が戻ってきた。
関西帰省のこといくつか。13日、昼。矢野書房、天牛書店を経由して南森町のFMココロのスタジオへ。ここで録りが行われている、大塚まさじさんの番組に急きょ出演することになり、ぼくの好きな曲をかけながら、30分を2本分、録る。大塚さんには、吉祥寺「ラカーニャ」のライブを聴きに行ったとき挨拶させてもらったが、ちゃんと長くお話させていただくのは初めて。上京のこと、フリーライター稼業のこと、古本のこと、弟が経営する「ディラン・セカンド」のこと、最近結成した古本バンドのこと、あれやこれやを喋る。うれしい時間だった。放送は9月19、26となる予定。
http://cocolo.jp/pages/timetable_detail.php?pid=5190
FM局を出て、すぐさま阪神百貨店へ。開催中の古本市会場の特設ステージで、二回に分けて、トーク。楽屋というか控え室で、百貨店担当者ほかスタッフに挨拶。打ち合わせを、ということだったが、顔合わせしただけでステージへ。進行してくれる男性は、和服にシルクハットという、和製魔術師のような出で立ちで、顔にはベンジャミン伊東みたいなヒゲが描かれてある。いったい、どういう人だろうと訝りながら、軽妙な進行でトークが始まる。30席ほどの椅子席には、あちこちに見知った顔が。東京からも知り合いが数名。同級生もいれば、にとべさんも。落ち着いて話ができたと思うが、進行の男性が達者かつ適確、クレバーなのに驚く。一回目を終えて楽屋で、改めて挨拶すると、なんと講談師の旭堂南陽師だという。小南陵門下で、もと司法生という変わり種。語学も達者で、ジャズ講談という新ジャンルを開拓したと、あとで知る。「講談の」と自己紹介されたとき、「ひょっとして旭堂南陵の系統の」と聞いて、そうだと言われて、あわてて「これはご無礼を」と正座して座り直した。喋りの達者な、阪神百貨店のスタッフだと思っていたのだ。
http://kyokudounanyou.zouri.jp/
二回目も「古本屋さんの謎、といったテーマで」と、それだけの打ち合わせでまた登壇して、またたくまに持ち時間を終える。軽妙な進行に助けられた。南陽さんの講談、ぜひ機会があれば、聞いてみたいと思わされた。
控え室では、同じステージで連続イベントをされている写真家の糸川燿史さんとも挨拶させていただく。ぼくたち大阪人にとって、「プガジャ」誌面を飾っていた写真家。80歳とは思えぬ、身の軽さ、洒脱さで、てきぱきと準備をされていた。「『サンデー毎日』読んでますよ」と、言われビックリ。Eテレの「極める」で、佐藤江梨子さんと一緒に出た古本の番組も見てくださっていたそうだ。
http://www015.upp.so-net.ne.jp/itokawastudio/yohshi/Profile/profile.html