日曜日も雨。しつこく積もった雪がようやく溶けていく。
仕事あれこれ。読んだり、書いたり。本が崩れたり。時事通信書評用、佐々木健一『辞書になった男』文藝春秋、ようやく読了。元になったBSの番組をぼくは見ている。ケンボー先生と山田先生。三国と新明解。二つの辞書を作った男のドラマを描く。関係者インタビューほか、辞書の項目の用例などから、二人の反目、思いを読み取るという荒技。感心する。これは本にして残したほうがいい仕事。「字引は小説より奇なり」という帯文、うまいねえ。この本の基本参考図書となった、武藤康史編『明解物語』三省堂、を読みたくなったが、品切で、アマゾンでは一件、なんと16万円。日本の古本屋ではヒットせず。
今朝、早く、青木書店・青木正美さんから電話。出された詩集の反響、「大波小波」ほか、思いがけず大きく、よく売れているとのこと。よかった。副産物として、元文藝春秋の著名編集者と交流ができた由。それがぼくと同じ姓のため、最初電話をもらったとき、てっきりぼくからだと思い、話していて間違いに気づいたそうだ。となると、あの方ですね。「文藝春秋」にずっと、青木さんが作家の生原稿がかつて、旧文藝春秋社から流失した話を連載されている。それは知らなかった。さっそくバックナンバーを読んでみよう。
何か大きなことをし残しているような、気持ちの残尿感がいつもあり、重心がふらついている。よく、「お忙しいですか?」と聞かれ、いつもあいまいな返事しかできないが、来週はかなり忙しい。村上春樹新訳『フラニーとズーイ新潮文庫、まだ読めていない。真っ先に読みたいのだが。
男たちの旅路」再放送、毎週楽しみに見てきたが、第3部で終り。4部はやらないみたい。ざんねん。4部は「流氷」「影の領域」「車輪の一歩」と名作ぞろい。
「流氷」で、小樽だったかに、水谷豊が鶴田浩二を探しに行く、あの回は見られない。今日見た「別離」のラスト、悦子(桃井かおり)の最後を看取り、吉岡指令補は、特急「あさかぜ」に乗って旅立つ。池部良がよかったねえ。「吉岡さんよぉ」、「いいじゃないか、抱いてやれよ」、「おまえさんが硬くない、っていうんなら、おれたちは水だね」。
アマゾンで、科学少年JQのDVDの2、3巻を注文してしまう。吹き替え版ならいいが。アメリカ版なら、ユーチューブですべて見られる。2話ほど見たが、アニメだから、英語でもだいたいのところわかるのですね。これをくり返し見る方が、「スピードラーンニング」より、よほど英語が上達するはず。そうか、ぼくが子どものころ見ていたのはモノクロだが、元はカラーなんですね。