加藤千晶さん万歳!

さすがに朝夕が涼しくなってきた。涼気がありがたい。
今日、夕方、空き地の上を蝙蝠が飛び交うのを見た。
隣の家の小学生がリコーダーの練習をしている。
なんだか、加藤千晶さんの世界だ。
昨夜の「ほうろう」では、「蟻と梨」先行ライブを、かぶりつきで見て聞いたが、すっかり堪能。鳥羽さんのギターの指遣いもまじまじと凝視してしまった。
会場には知り合いもたくさん来ていて、打ち上げも楽しかった。最後の「剣菱」が、ちょっと効いて、東京西郊の町へ帰るのにひと苦労。
音楽がこんなに人を楽しくさせる力があって、CDで反芻できる。                                                                                            
二枚組「蟻と梨」の、とりあえず「蟻」(歌詞あり)、粒ぞろいの曲が並ぶ。新曲にしてスタンダードの匂いあり。いい乗りで、ステキなコトバが宙を舞う。そして心に暖かいものが満たされていくのだ。
「歌に聴いたのは まだ見ぬ都/茜まとえば庵も錦/あれに光るはあの日の灯/ここで春をめざすのさ」(「おはよう靴下」)
「ニセアカシヤのトゲを 鼻の頭につけた/怪獣のにじむ町 ごはんが炊けてる町」(「怪獣のにじむ町」)
「あたしはこの町の瓦に沈み 乾いた足跡に塵と積む」(「I Want To Be Your Sunshine」)
と、イマジネーションの衝突が素晴らしい。