okatake2012-03-01

朝、TBS。庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』新潮文庫を紹介。終わってから、担当プロデューサーと少し別室で話。そんなことは初めてなので予感があったが、3月いっぱいで、「スタンバイ!」のトークパレットというコーナーが終わることになった。よって、ぼくの出番もあと二回。丸7年もやったことになるのか。ざんねんだが、いつか終りがあると思っていたので仕方ない。むしろ、こんなに長く、よく使ってもらえたものだという気持ちの方が強い。文章に書くというのとは違い、コトバを肉声で発して伝えるというのは、またべつのむずかしさ、おもしろさがあり、しかも生だから、勉強になった。それが、書く方の仕事にも、いい意味での影響があったと思う。ラジオの仕事は御誘いがあれば、またやりたい、と思う。ハイヤーの送迎もこれでおしまい。
帰り、芦花公園まで送ってもらい、徳富蘆花旧居と記念館を見学。兄・蘇峰とは何度も対立し、絶交状態にもあったが、伊香保で療養中、蘇峰が訪ねてきて和解が成立した。蘆花はその日に死んだ。
歩いて世田谷文学観へ。やっと「都市から郊外へ 一九三〇年代の東京」展を見る。寝不足で細かい解説の文字が頭に入ってこない。絵や写真や紙ものの展示物だけ、さっさと見ていく。あとで図録で確認すればいいや、という気持ち。図録はこれまた、欲しくなる、資料的価値も高い出来でした。絵葉書、クロッキー帳も買ってしまう。桜新町プラネタリウムがあるんだ。今度、行ってみよう。
帰りは荻窪までバス。とにかく眠い。
平松洋子『なつかしいひと』新潮社(これ、読みたかったんだ)、内澤旬子『おやじがき』(講談社文庫)、高木壮太『プロ無職入門』P−VineBOOKs をいただきました。『プロ無職』はミュージシャンの著者が、インターネットに投稿した文章を集めたもの。種々雑多な意見と情報が、問題発言も多そうで、物知りかと思ったら、「ライ麦畑」を中世の話だと思い、タクシーやエレヴェーターが出てくるのを「考証甘えなぁ」と感じたらしい。おもしろいこと言う奴だ。