風のガーデン」に続き、倉本聰作品(といっていいだろう)「優しい時間」の4回分を見る。おもしろい。喫茶店ドラマですね。父と息子のドラマでもある。そうか、どちらも主題歌は平原綾かか。「風のガーデン」では、平原が登場する場面だけ、「弱い」と思った。「優しい時間」で目をみはるのは、脇の豪華さで、亡くなった妻(幻影で登場)が大竹しのぶ、大竹の親友で主演の寺尾聰を手助けする余貴美子(気味が悪いくらいうまい)、喫茶店の客で國村隼といった顔ぶれ。ゲストという感じで、時任三郎手塚さとみ(「ふぞろいの林檎たち」!)などが登場。もう一人の主演、息子の拓郎役を二宮和也。その恋人・梓を長澤まさみ。拓郎の陶芸の師匠を麿赤児。わが町内の名士、山谷初男さんも出ている。
あんな辺鄙な場所にある喫茶店(めちゃくちゃキャパが大きく、従業員が三人)にひっきりもなく客が来るのか、とか、始まってすぐ「死」が何度も出てくる(大竹しのぶ手塚さとみ布施博)のはどんなものか、などツッコミどころはあるのだが、なんといっても「北の国から」で培った自然描写、それに人物一人ひとりに焦点をあてたドラマづくりなど、やっぱりモノが違うと思わせる。
次回で今年最後の「森本毅郎スタンバイ!」では、井上篤夫『素晴らしき哉、フランク・キャプラ集英社新書を取り上げるつもり。毎年、クリスマス時期になると見たくなる(そのため、安いDVDも買った)、キャプラのクリスマス映画の傑作「素晴らしき哉、人生!」の話をするつもり。
さあ、元気出していこう!