書肆 風羅堂オープン

昨日、姫路の詩人、大西隆志さんの古本屋「書肆 風羅堂」が開店しました。イベント等も店でするようで、楽しみですねえ。

今日はTBS。高速が空いてて、30分強で局に着いた。帰り、ハイヤーで砧公園内の世田谷美術館まで送ってもらう。「白洲正子展」を観る。開館とともに、すぐ満杯の人、人、人。白洲の著作に触れた美術、仏像、能面などを展示。いま「仏」が入ってるぼくなので、とくに仏像や観音像にいたく感心する。こんなにまとめて、優れた仏像を観るのは初めてなり。飛鳥時代の十一面観音立像はとくに素晴らしい。絵葉書を買いました。できあいでいいから、手頃な、仏像が欲しくなる。
祖師ケ谷大蔵まで歩く。途中、つたのからまるモダン建築の「山野児童館」の脇を通る。
駅手前に「文成堂書店」「ツヅキ書店」と二つの古本屋さん、駅前に「ブ」がある。小田急線で「向ケ丘遊園」まで。なつかしいなあ。宿河原に住んでいる頃、いちばん近い町として、よくスクーターを駆ってうろついたものだ。「ブ」「ツヅキ」をなぜながら、歩いて登戸へ。登戸駅前はもう、すっかり変わってしまった。
今日はたくさん歩いた。
BSのデジタルリマスター版日本映画をずっと観ている。「新平家物語」は吉川英治の原作本がかつて家にあったので、読んだことがあるんだ。ぼくは日本史の知識に欠陥があり、ときどき、これは何だと疑問にぶつかると、角川文庫版「日本史探訪」を繙く。平清盛は6巻「源平の争乱」に登場。扇谷正造山崎正和が対談。清盛は「日本の代表的成り上がり者」。戦前の国定教科書では悪役扱いだった。日宋貿易や神戸の港を開いた国際感覚が、新しい人物像として戦後再評価される。扇谷いわく、昭和8年に神戸で港まつりの仮装行列をやったとき、清盛のなり手がいなかったそうだ。吉川「新平家物語」は「週刊朝日」に連載。ほんとうは、権勢をにぎってからを書き起こすつもりが、戦後、復員した村の青年がつぎつぎ、青梅の吉川邸を訪れる。彼らの苦悩を見て、吉川は、青年清盛を描こうと決意する。映画も青年像を追っていました。「青年清盛が、京の雑踏の中を歩く描写などは、当時の新橋のヤミ市を思わせたりする」と扇谷。また「新平家」を読みたくなってきました。