今日は山本周五郎の命日だった!

工作舎よりメール。『気まぐれ』好調。池袋ジュンクが、50冊入荷したのに、もう30冊追加。同じく池袋リブロも30冊入荷したのに、20冊追加注文が来ているという。すげえ、ここだけ見たらベストセラーですがな。しかしね、現実はなかなか厳しい……なんて云わず、いまだけ、この幸福をかみしめよう。ぼくは、今日、国立増田書店で、新刊コーナーに面だしされてあるのを見る。
国立までは往復、歩いた。昼飯を食べるついでに、国立まで出たのだ。「ブ」では、村上春樹「眠り」初出の「文學界」(平成元年11月号)105円と、JTBの「青春18きっぷの旅 2005春」を300円で買う。「青春18きっぷ」と見ると、つい買ってしまうなあ。あ、それから、もうちょっと遅いけど、いま国立「ブ」はポヶミスほか、ミステリSFの古そうなのが大量入荷している。ぼくはくわしくないから、わからんけどね、見る人が見れば、いいとこあるかも。ほかに、よく「ブ」が引き取ったなあ、と思われる、古書っぽい(単に古いだけのものも)本も並んでいる。
ディスクユニオンで、澤野工房から出たニュージーランドのピアノトリオ、アラン・ブローベントトリオの「ファーザー・ダウン・ザ・ロード」を気まぐれに買う。日本語解説の「風呂上がりのコーヒー牛乳」という表現に引かれた。
17日から帰省、友人にあったり、サインをしてまわったり、19日には名古屋、夜には東京「コクテイル」イベントとスケジュール真っ黒。それまでにこなさねばならない締切を考え、胸が苦しくなり、ただ溜め息をつく。国立から帰り、魔がさして、ふらふら初めての道を歩いたら行き止まり。引き返し、中央線線路脇の、金網の張った道を歩く。一時間かかって帰宅。北海道新聞書評掲載紙届く。古通は、『気まぐれ』寄贈のお礼として最新号を送られる。工作舎から頼まれた別件のイラストの仕事、やってみる。夕食までに教育誌のコラム2本。1本は、世田谷文学館花森安治と「暮しの手帖」展について。1本は名セリフ、名言を解説するもので、山本周五郎「主計は忙しい」より、「――武田、正直に生きるということはそれだけでもいいものだぞ」を引く。そして山周について、ちょっと紹介しようと思って調べたら、なんと今日、2月14日が命日だった。なんという奇遇! もしかして、と思い上々堂の石丸くんの掃苔録ブログを見ると、やっぱり、山周について書いていた。
夜、風呂上がりに、急に締切のことを思い出し、「ああっ!」と叫ぶと、そばにいた娘が、「どうしたん、中央公論の締めきり?」という。当たっていたのでびっくりする。どこから中央公論が出てきたのか。まったく不思議で、気味が悪くなる。
訂正
ジュンクが追加注文してくれたのは、トークショー用で、売り切れたから、ではないそうです。
失礼しました。そんなわけないわな、という話でおました。