ドストエフスキー一夜漬け

BS2「週刊ブックレビュー」録画のため、NHKへ。ごいっしょするのは、木野花さんと大石芳野さん。特集ゲストが井上ひさしさんだ。ぼくは、メインが武居俊樹赤塚不二夫のことを書いたのだ!』、そのほかで、野村宏平『ミステリーファンのための古書店ガイド』、浅生ハルミン私は猫ストーカー』を紹介する。木野さんのメインが、亀山郁夫『「悪霊」神になりたかった男』というドストエフスキー論なので、先日来、ドストエフスキーをにわか勉強。後藤明生ドストエフスキーのペテルブルグ』を読む。そのほか、今日、NHKへ行く途中、古書サンエーへ寄ったら、新書の棚に、加賀乙彦ドストエフスキイ』、中村健之介『永遠のドストエフスキー』ともに中公新書が並んであった。300円と350円。もういまから読んでもまにあわないのに、ついでだと思って買う。
「週刊ブックレビュー」に呼ばれるのは、もう4回目くらいか。簡単な打ち合わせで、もうすぐスタジオに入り、最初だけリハがあって、あと本番。何度出ても慣れないし、緊張するな。思ったことの半分も喋れず、終ったあと自己嫌悪に陥り、逃げるように帰る。で、忘れ物をする。前回も、今回も忘れ物をした。
木野花さんに、さっそく『バカのはこ船』の話をする。「ねえ、おもしろかったでしょう。私も、自分が出てるってこと抜きに、あれは好き」と言って、山下監督の演出ぶりなど教えてくれる。「アドリブなんかも入れるんだけど、ちゃんと押さえるところは押さえる。微妙なさじ加減がうまいのよね」。
帰りは自宅までタクシー。今週、あれこれ、まだ残っている。
幻冬舎から堂場瞬一『バッド・トラップ』、文芸春秋社から新刊新書一式届く。樋口聡『散歩写真のすすめ』をぱらぱら見てたら、写真のところに次々見慣れた風景が、なんだ、南武線「宿河原」周辺じゃないか。もう10数年前、結婚してすぐ住んだのがこの宿河原だ。山崎まさよしも、かつて住んでたと聞いたが勘違いか。疎水、寂れたストアーなど、ああ懐かしい。