いつも持ち歩くカバンの底から何かが出てきて、そうか最新の大相撲番付であった。先日、中公の編集者、森さんと両国のちゃんこ「照国」で打ち上げをやった際、かえりぎわに店の人から渡されたのだった。相撲の番付を手にとってみるのは初めて、ではないか。稀勢の里が西の二枚目「横綱」のところに名がある。ずらり見渡したところ、モンゴル出身力士の優勢が目立つ。大阪は勢、宇良、大翔丸、そして豪栄道。けっこういるな。
植草甚一『いつも夢中になったり飽きてしまったり』を寝床で読む。この本が出た1975年の「書き下ろし」の文章だから、その頃に書かれたと思われる「洋書とアメリカ人との魅力」に、ニューヨークと日本の古本屋の比較があって、向こうは、ABCの著者名順に棚が分類されているが、日本は「それどころじゃない」と言うのだ。「本の不足で棚はガラガラになるし、埋めるそばから売れていくそうだ。だからキチンとならべる必要なんかないということになる」。こういう時代に、古本屋をやっていた人たちは、さぞ楽しかっただろうな、と思う。「ささま」「音羽館」「盛林堂」の均一を見ていると、「埋めるそばから売れていく」さまが、今でも実感できるが。
3月下旬から4月あたまのイベント、トークショーなどを告知しておきたい。
3月24日(金)は19時スタートで、国立ビブリオ「中川フォーク・ジャンボリー」ゲストは斉藤哲夫さん。残席若干あり、です。
3月25日(土)は14時集合で、「新潮講座」第三回目は実践篇。神楽坂周辺から白山めがけ、文学散歩をします。小石川植物園へも入園予定。この一回だけでも参加可能、ということで、「新潮講座」へお問い合わせください。集合も「新潮講座」です。
4月1日(土)17時スタート「西荻ブックマーク」は里山社の山田太一シナリオ刊行を記念し、里山社の清田さん、北條くん、丸山くんと山田太一フリークを集めてのトークショー。司会は岡崎武志が務めます。「西荻ブックマーク」や里山社から、詳細はアクセス可能だと思います。
3月20日ごろ、古書善行堂から出る詩集『風来坊 ふたたび』が出来上がって来そうなので、一度、京都へ行こうと思っている。「青春18」を使うとすれば6回乗換で所要9時間半のルートがいちばんいいかと。