秋梅雨の合間の晴れを逃さず、朝から昼前まで玉川上水をゆっくり数時間さんぽ。ひさしぶりにいい気持ち。そのまま、あれこれ動きだし、西武池袋線「ひばりケ丘」へ。近藤書店を訪ねる。最初に調べた住所にはなく、移転されていた。無事、探訪を果たし、「古通」の原稿へ流し込む予定。古ツアさんと「青春18」を使った古本旅、残すは二人の対談だったが、無事終え、あっというまに古ツアさんがテープ起こしをしてくれて、それに手を入れてすぐ返す。この機動力を見よ。バスで移動した田無の有名な喫茶「フジカフェ」へも行く。これはなんとか一回分書けそうです。
「白い扉」展素描集(盛林堂が版元で本になる)のタイトル、まえがき、デザイン編集担当の古ツアさんの申し出により、連作詩「風来坊」の新作(32)をあっというまに書いて、これも送付。選んだ絵にナンバリング。ほか、「新潮講座」の準備と、来年どこへ行くかのコース設定など、目まぐるしく好奇心を働かせる。乞われて動ける楽しさよ。あまりにパソコンキーを打ち過ぎて、ちょっと右腕は腱鞘炎気味。考えたら、もう思い残すこともないわけだ。できれば、経済的にもう少し潤いたい、ぐらいか。第四コーナーを回った観強し。
明日は「新潮講座」で、すっかり岡崎組と化した生徒さんたちと、林芙美子を訪ね中井さんぽ。吉屋信子『自伝的女流文壇史』を参考書として再読。これ、いい著作なり。吉屋信子が非常に細やかな神経と観察力の持主であることがわかる。明日、東京は台風接近で、大雨になった場合のコース変更も考えてある。楽しい一日にしたい。次回は11月、田端を歩く。来年春は鳩の町探訪。気が早過ぎるが、吉行淳之介を再読。
近藤書店で買った野見山暁治『空のかたち』を読む。めちゃくちゃ面白い。