20日午前、カルチャーブロス書評『昭和芸人 七人の最期』、読書人書評『外骨戦中日記』を集中して書いて送付。午後外出。先週から始まっている、国立「ビブリオ」の恒例「うちわ展」を見る。もう6割方が売約済み。ハルミンさんも出品しております。十松くんと、あれこれ打ち合わせ。
それから連日、中央線の人となり、夜のジュンク池袋店での、出久根さんとのトークへ向けて動き出す。荻窪「ささま」へ寄って、均一で3冊、そのまま丸ノ内線始発で、終点池袋というコースを取る。ちょっと時間はかかるが、ずっと座って行ける。ジュンク池袋は久しぶりに覗いたが、やっぱりこれだけ揃っているというのは、なんともすごいと思った。未知谷の小沼丹全集なんてのもちゃんと棚に差してある。ちくま文庫も流通しているのは、ほぼ全て並び壮観。4Fカフェで、30名ほどのお客さんを相手に、主にぼくが聞き手となり、出久根さんの上京物語を聞く。5年前、『ここが私の東京』連載第一回が出久根さんで、そのときも話を聞かせてもらっていたが、初めて聞く話もあり、会場も大いに盛りあがる。高円寺「芳雅堂」時代、変なお客さんがいっぱいいて、それでも顔色変えず、応対する出久根さん。「ある日、宇宙人の格好したお客さんが入ってきて、『空飛ぶ円盤の本はないか』と言うので、ここにありますよと教えましたよ」というのにビックリ。「明星」「平凡」が100万部超え雑誌だった頃、貸本と古本で二毛作三毛作と、使い切った話も何度聞いてもおもしろい。
無事トークが終わって、サイン会をして、筑摩のAさん、扶桑社のTさんを交え、出久根さんとぼくと4人で近くの店で打ち上げ。カウンターのみの静かな落ち着いた店で、お魚がおいしい。突き出しの竹の子を煮たのが、山椒が効いて、絶品でした。駅周辺のガチャガチャ、うるさいだけの店と違い、ちゃんと話もできてよかった。
次は7月1日、国立ビブリオでの「中川フォークジャンボリー」ゲスト小野一穂さんの回が待っている。これも楽しみ。残席あり、なので、日常を軽やかに歌う小野さんの歌、そして中川さんの貴重なフォーク話を聞きにきてください。