いよいよあと一週間を切った、西荻ブックマーク「古ツア&オカタケ古本屋写真集 スライドショー」、ぜひおこしください。昼間は古本市を同じ場所の一階でやっております。
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ごめんなさい、魚雷くんから新刊、『閑な読書人』晶文社をいただいていることを忘れていた。ハードカバーとはうらやましい。装幀は南伸坊。ネコが本を読んでいる絵が使われている。シンプルだが、ズバリな感じ。中央線に住むフリーターの生きかたと、つれづれなる読書生活がつづられている。魚雷くんしか書けないスタイルだし、森有正に『思索と経験をめぐって』という本があるが、これも魚雷くん流の「思索と経験をめぐって」ではないか。6章のタイトル「程よい怠惰」が、この本の中身をいちばんよく言い表しているかもしれない。古今のじつにさまざまな書き手の名前が出てくる。それをたどると、魚雷地図が出来上がるのだ。魚雷くんには女性ファンも多く、確実に石を積み上げるように自分の世界を築いているのが頼もしい。「空気が読めない」タイプだったおかげで、読書に集中できた、という一文があるが、なるほどなあ、と感心した。ふと思ったが、魚雷くん、和服が似合うんではないかな。