早朝、なんとか「堺正章が走る 8」を送付。いつまでたってもスパイダースから先に進まない。ウェブの連載はあと数回なので、無理やりでも、とにかくソロになってからのことを書かねば。堺駿二のことも。
梅雨明け。すぐ近隣の空き地に9棟の建て売り住宅が建設中。トンテンカン、トンテンカンと終日やかましい。しかし、10年少し前、うちが建つ時も、周囲に迷惑をかけただろうと思うと、モンクも言えぬ。CSで日活映画「真白き富士の嶺」(森永健次郎監督)芦川いづみ吉永小百合主演を見る。明治末年の逗子開成高校遭難の話かと思ったら違う(原作は太宰)。まぎらわしい。御茶ノ水の喫茶「穂高」、四ツ谷のお濠端、上智大、新橋駅、逗子駅藤沢駅などが映る。モノクロ。芦川いづみがとにかくきれい。三菱コルト1000の宣伝映画の趣きもあり。白血病で死ぬ少女が吉永小百合だ。
ほんとうに久しぶりに、「東京人」から原稿依頼があり、編集者のTさんと国立駅前で打ち合わせ。もと編集部にいたあの人この人の消息などを聞く。打ち合わせは手短かに終わった。
「みちくさ」均一で、ふだんはあまり見ない、上の棚、大型本のところに『池袋モンパルナス展』(2000年練馬区立美術館)カタログを発見。おお!と手に抱え、買う。しばらく「池袋モンパルナス」熱ぶりかえし、宇佐美承の著作を読み返すなど、まあ、落ち着かない男だ。「ここが私の東京」で小熊秀雄と池袋モンパルナスはどうか、などと考える。