冬の「大人の休日」を使って、あちこち東日本を古本旅をしたいと画策中。どんどん時間が過ぎていく。
実現できるかどうか、盛岡からバスで45分の矢巾温泉郷にある古本屋「イートハーブ本の森」は、2009年オープン。まさかこんなところに、と思える立地の店だ。調べると、盛岡にあった「上の橋書房」さんが移転して、改名したらしい。これ、行きたくなりますねえ。
山形では紅花書房。山形ではひさしぶりにできた本格的な古本屋、というのですが、駅からはかなり離れている。美術館前に香澄堂。二店あると心強い。
ひさしぶりに会津若松の勉強堂さんも覗きたくなってきた。
それから比べたら古河は近い。「たわしや」「神田一」「古河」と店名がどれもいい。
いや、じつは青森が未踏破で、行ってみたい。これは日帰りでは難しいでしょう。うちから片道五時間だ。可能か?
人生の先輩からハガキで『古本道入門』について、ご指摘があった。新潮文庫江戸川乱歩傑作選」カバー3種について、「H22年95刷の限定スペシャルカバーはあえて除外されたと思いますが、H6年58刷り、宮西計三装画」うんぬん。これぞマニアというべきでしょう。「あえて除外」なんてとんでもない。まったく知りませんでした。しかし、あそこでは、そこまで調べあげて紹介するつもりはまったくなく、単に、「ブ」で三冊並んで別カバーがありました、というネタなんですね。難しいところで、入門書では、触りを軽いタッチで書くことが常道で、あんまり詳しく書くと、ちょっとうるさくなる(じっさい、書き込んだところを、ゲラでずいぶん削りました)。言い訳に聞こえたらごめんなさい。ただ、ご指摘自体は非常にありがたい。ミステリファンというのは、すごいもんであります。先日の日曜「朝日」の読書欄、文庫・新書コーナーで拙著が紹介されているとのこと、編集者から聞きました。これも見逃したなあ。
「大人の休日」を使って、と書いたばかりですが、いやあ撤回。東日本、とくに東北はたいへんな寒さです。あきらめました。明日は上野をサンポする予定。