「相対性理論」というバンド

okatake2010-04-26

晴天ですがな。昨日は、北條くんから『1Q84』(3)を借りて、もう読んじゃった。ふむふむ、これは「4」がありそうですぜ。
いまのまに「4」を勝手に書いて出すってどうかね。まあ、訴えられますか。K社のIくんは「『IQ(アイキュー)84 』を書けばいい、と秀逸なアイデアを出していたが。
北條くん推薦の「相対性理論」が耳について、「ブ」で2割引ぐらいで「ハイファイ新書」が出てたので買う。これ、なんだろうね。フブキジュンがロックバンドと組んだみたいな。ふわふわした、いわゆるウィスパーボイスのボーカルに、ソリッドなギター、弦はたくさん使わず、シンプルな構成だが、厚みのある確かな演奏で、歌声とのギャップが逆になんともあたらしい。おどろきました。長生きはするものです。
ビッグイシュー」は石川達三『四十八歳の抵抗』を取り上げる。
古本もちょこちょこ買ってるんですが、まあ、いいでしょう。
5月2日は第10回千駄木ストリート「一箱古本市」へ出店(「古書ほうろう」前)、4日はブーザンゴhttp://www.bousingot.com/で「うさぎ」博士の松本典子ちゃんとトークです。「うさぎ」についてもあれこれ勉強中。宮地伝三郎『十二支動物誌』ちくま文庫がたいそう参考になりました。うさぎの詩も集めています。お楽しみに。そういえば、ピッポさんの相方「ウサリン」は、なぜうさぎなのだろう。
そうそう、憶い出したことがありました。拓郎と坂崎のオールナイトで、二人ともホンを読まない人間だと言っていて(坂崎は意外だった。坂崎重盛さんの従兄弟だからね)、拓郎は『1Q84』の1、2を、妻、つまり森下愛子村上春樹ファン)にベッドで、ずっと朗読してもらっていたそうだ。最新刊もそうしているらしい。坂崎が、「えっ、それいいなあ。森下愛子さんが朗読してくれるんですか」と言っていた。ぼくも、いいなあと思う。森下愛子、ファンだったんだ。
そうそう、まだ憶い出しコトがありました。岸本葉子さんと「週刊ブックレビュー」の話になって、いったいぼくは何の本を取り上げた回だったかしらん、と忘れていたら、岸本さんが「苔の本ですよ」という。そうか、蟲文庫さんの『苔とあるく』だったんだ。ご一緒した佐藤忠男さんが、意外や、この本に食いついて、じつに巧みな評価をされていたことを思い出したのでした。
「アーリー・タイムズ」は、水で割らずに、ロックのほうがうまいですね。
えーっと、と書くと新井素子みたいですが、今週「サンデー毎日」一ページ書評に、茂木正男『モギマサ日記』(土曜美術社)の書評を書いてます。幕末維新の歴史小説特集にも、有名人たちに混じって3冊選んでコメントを寄せています(原稿を書いたんだけどね)。たぶん、ほかの人は司馬遼太郎を選ぶだろうから、なるべく人が選ばないようなという条件がついて、4ページが6ページに急きょ増えて、原稿を増やしてくれといった内輪ならではのすったもんだがありましたが、吉村昭彰義隊』、杉本章子東京新大橋雨中図』、井伏鱒二『ジョン万次郎』を選ぶ。掲載誌を見ると、だいじょうぶ、ほかの人と重なっていなかった。いま見たら、『東京新大橋』は品切れ中みたいだが、これは小林清親を書いた小説で、いい出来。古本屋で見つけられたら、買っておいたほうがいいですよ。