雨が激しく降り出して黄色いカツカレー

ここんところ、エアコン入れっぱなし。今日は、それでか、体調悪かったなあ。高円寺へほぼ開館同時に出陣。ほら、講談社文芸文庫をチェックしたばかりでしょう、だから、そこへ目がいく。土間の放出台に、中央書房さんが、15冊ぐらいかなあ、出していた。定価のほぼ半額ってところだが、『魯庵日記』は持っていないので、525円で。なかへ入って、赤瀬川原平関係が目に入った。『整理前の玩具箱』は尾辻克彦名義。420円だ。これは『ピストルとマヨネーズ』として改題されて中公文庫に入ったんだっけ、まちがってたらごめんなさいよ。島尾敏雄『対談集 内にむかう旅』泰流社は、つげ義春対談が入っていて525円。『わたしのなかの童話』研究社は、四角い本で、いろんな人が童話体験を書いた文章を収めた本。種村季弘植草甚一とか、人選がおもしろいの。525円。勘定するとき、とんぼ書林さんから、組合のHPの古本本の自己書評を近代ナリコさんに頼みたいのだが、東京には来るか、と相談を受ける。そうしょっちゅうはこないので、電話で依頼するべしと答える。
土間均一をもういちど、ぐるり見て、井上ひさし編『演劇ってなんだろう』筑摩書房は、週明け締めきりの以前仕事をした世田谷パブリックシアターの演劇雑誌に、また演劇の本について書くことになって、そのネタとして拾う。315円と安いのは「藤井書店」だからだ。今回、藤井書店がいちばん、どれも安かった。里望くんにも挨拶した。「まいどっ!」って。ほかの店主たちが、ちょっと驚いていたけど、これ、ぼくの照れかくしなんだよな。へんなの。
「ささま」へ行こうと、荻窪下車したが、まだ時間が早すぎる。それに雨が急に激しく降り出した。定食屋で黄色いカツカレー食って、「ブ」で時間つぶし。といいながら、石井英子『本牧亭の灯は消えず』駸々堂、新潮クレスト『石のハート』などを買う。ドトールでコーヒー飲んでたら、もう「ささま」へ行く元気がなくなった。これが今日の眼目、西荻にわとり文庫」の写真を撮りにいく。
にわとり文庫」へいったら、田辺くんは留守で、店番をイラストレーターの西村博子さんがしていた。田辺くんには悪いが、西村さんのほうが、ずっと「にわとり文庫」に似合ってたなあ。西村さんとあれこれバカ話。バカ話をしたのはむろん、ぼくのほう。ぼくは小学生みたいに、可愛い女性を前にすると意地悪を言いたくなるのだ。西村さん、ごめんな。西村さんの絵本が賞を受賞したという。おめでとう。
音羽館」に、講談社文芸文庫がたくさんあったな。寄っていこう。浅見淵(ふかし)『昭和文学側面史』が500円。これを買う。単行本は持ってんだけどね、ぼくの大好きな作家たちのエピソードがたくさん出てきて、これはおもしろい本だよ。どうも音羽館は、これが品切れになっていることをまだ知らないみたい。店頭均一から、河盛好蔵の随筆集『明るい風』弥生書房を100円で。こっちは裸本を持ってんだよ。バージョンアップだな。
北海道新聞産経新聞、書評を書いた見本紙とどく。北海道新聞藤田香織里さん、産経新聞猪谷千春さんともに、ていねいな手紙が同封されている。ぜんたいに、女性のほうが、こういう心遣いこまやかですね。
講談社文芸文庫の話だけどね、永井龍男も『一個/秋その他』が残っているだけ。『へっぽこ先生』『コチャバンバ行き』『わが切抜帖より』『朝霧』『カレンダーの余白』(一部タイトル省略)が品切れ。でもね、単行本はまだ見るよ。単行本のほうが安いかもな。『雀の卵 その他』なんて、100円200円でここ、何回か見た。とにかく、いまのところ最新の解説目録を手に入れることだ。そして、巻末のリスト(品切れは星印で表示)をチェックすることだ。永井龍男は古本屋で探すのに似合った作家です。復刊なんか、されることないよ。探せばいいんだ。誰が、みんなに読ませてやるもんか。