昨日は西荻。盛林堂で「オカタケ・古ツアの 古本ガレージセール」チラシを受け取る。12月23日(日)11〜18時。場所は盛林堂の前の道を北にさらに数分歩いた左側「銀盛会館」。うんざりしている蔵書を、バカバカ放出して、安値でお待ちして居ります。店内で、作家の芦辺拓さんと遭遇。少しお話しをする。芦辺さん、花の1958年生まれ組で、今年還暦。セカセカと落ちつきなく喋りっぷりが、ああ芦辺さんだと思う。共通の友人、中野晴行さんの話もする。千葉に引っ込んだかと思うと、忙しそうですねえ、と。このあと「QB」で散髪。来年の2月だったか、から値上げするそうである。この日、最短の5分ぐらいで終わった。でも、10分かけても、あんまり変わりないんだなあ、ぼくの頭。散髪すると、いつも、ああ白髪が増えたなあと思う。お年頃である。
夜は、高橋「白い扉」秀幸さんと国立で待ち合わせ。どこへ行こうか。「王将」で餃子と決める。これはぼくの希望。個展修了後にも、残した絵を熱心に売ってくれて、その売上げをもらう。「白い扉」でのすべての業務が終わる。個展の図録を兼ねた『風の穏やかな日を選んで種をまく 岡崎武志素描集』(盛林堂書房)1200円はまだ発売中です。在庫が切れたら、もうそれで終わりです。
「王将」で、 しこたま餃子を食べて、二人で「望月」へ向うも、あれ、やってないや。じゃあ「レッド・トップス」へ。マスターが病気とかで、女性一人できりもりしている。すぐカウンターが満席になる。ぼくは、嵐山さん一行と来て、これが二度目。落ちついた、大人のいい酒場なり。ウイスキーソーダ割を二杯飲んで1000円と、勘定の安さにも驚く。もちろん、高い酒もたくさんあるのだが。1959年創業で、同じ店主が立つ店としては国立最古、という。「邪宗門」「ロージナ」は少し古いが、代が変わったり、変化がある。「レッド・トップス」は、マスターも、内装もそのまんまとのこと。ぼくが知らないだけで、国立には、たくさんいい店がある。
ぶじ、今年のスケジュール帳が、崩れた本の山から出てきて、ほっとする。これがないと、来年一月の予定も、住所録もお手上げだった。
そうそう憶い出したこと一つ。盛林堂で表の均一を見てたら、先客が前にいて、3発、オナラをかまされた。これが何というか、とても臭い。店内に退散して、「いま、客におならをかまされた」と告げて事態を説明すると、芦辺さんが、「なんだ、最初『おならをかまされた』というから、何か、古本界の隠語かと思った」というので笑う。さすが、作家ですねえ。