連日、詰めて仕事。「潮」に、『原発難民』書評を送る。
今年も毎日ムック『神田神保町古書街2012』が出ました。ぼくは「荷風!」の壬生さんと対談させてもらっています。昨年からか、一軒一軒ページをゆったりとって、売られている本を中心にページ構成しているので、見ていて楽しい。売値も示してあるから、カラー目録だ。
「古書通信」連載「昨日も今日も古本さんぽ」は、世田谷線さんぽを。中村真一郎『雲のゆき来』にからめ、豪徳寺から靖文堂、玄華堂へ。
昭和四年正月号「文藝春秋」の女性座談会を読んでいたら、北村兼子という女性ジャーナリストの名前がでてきて、この人、おもしろくて、著作も多い(古書価はべらぼうに高い)。評伝が一冊出ているので、ぼくとしては珍しく「日本の古本屋」から注文しました。10月、昨年に続き「大正大学」で一回講義を頼まれていて、編集出版志望の若い学生たちを前に喋ることになっているので、これを紹介しよう。
夕方、神保町。東京堂荒川洋治さん講演。『昭和の読書』刊行にあわせた話を二時間近く、荒川さんが笑わせながら、テンポよく語る。うまいなあ、と思う。要点は三つぐらいに絞って、そのつど、「ここ、今日のポイントね」と指示しながら、あとは脱線しながら本線へ戻る語り。ぼくは、前にも書いたが、横浜カルチャーセンターで荒川さんの詩の教室があったのにもぐりこんで聴いていた。そのつど、刺激を受けたものだった。
会場には知った顔がたくさんあって、ハニカミ高校生(いまは高校生じゃない)も来ていて、「みちくさ、来てね。みんな待ってるから」と告げる。終わって、荒川さんと近しいひとたちと中華へ。みすず書房のOさんは、前から宮脇さんが会わせたいと言っていた編集者。荒川さんの担当者でもある。
TBSのプロデューサー、本好きのKさんも来ていて、帰り一緒に東西線から中央線。中野下車して、例のサントリーバーで30分だけ飲む。えらく安いの。Kさんもこのバー、気にいっていた。
今日はまた、やることがいっぱい。

なでしこジャパンの監督、佐々木則夫を見たとき、誰かに似ているなあ、と思ってたが、映画「ドラゴン・タトゥーの女」のミカエル(マイケル・ニクビスト)だった。似てませんか?