これはもう「冒険者たち」でしょう。

「ユーミンベスト10」ですが、「残暑」を忘れてました。この時期、「残暑」も欲しいところ。
秋風が吹き、夏が去るとともに、肋骨の痛みも去りつつある。いい兆候。だが、完全に痛みが去ったら、少し淋しいような気がするかもしれない。それぐらい、この一週間、肋骨の痛みとつきあってきたわけだ。
雨のなか、昼前、バスで国立へ。珍しく混んでいて、立ちっぱなし。「東西書房」で、『立原道造・堀辰雄翻訳集』岩波文庫を買う。ふむふむ、これは山本文庫へのオマージュだな。涼しげで可愛らしいデザイン。もとの山本文庫2冊を古書で買えば、いったいいくらするか。山本善行によれば、立原道造だけで5万円(『関西赤貧古本道』)。「ブ」で数冊、「デ」で鈴木茂「ラグーン」を買う。松任谷正隆抜きのティンパンアレイがバックを担当。
昨日は、ぼくが言いだしっぺで、いつも青柳いづみこさん邸で開いている「新・阿佐ケ谷会」のうち、幹部連と少人数で暑気払いをしようということになった。新潮の八尾さんが、新橋の超人気ビヤホールを予約してくれて、ひさしぶりに新橋で降りる。たしかに平日というのにいっぱいで、しかも入口にたくさん待っている人がいる。ビールをつぐ名人がいるそうだ。装幀の間村さん、吉祥女子の萩原先生、新・阿佐ヶ谷会座付きカメラマンの田村さん、白水社の小山さん、それに新潮文庫で角田さんの担当・古浦さん、それにそれに、なんと十年ぶりの再会となる、もとハルキ事務所で、現在「時雨舎」という編集制作事務所をしている山口さん(女性)と飲む。ビールもおいしかったが、ポテトサラダを始め、ポテトコロッケなど、じゃがいもを使った料理がうまかった。しかし、あまりに騒がしく、ほとんど人の声が聞こえない。
タクシーで神楽坂へ移動。間村さん、八尾さんの本拠地で、さらに飲む。なんだか、グラスが空くと、みんな注いでくれるので、信じられない量のアルコールを摂取してしまった。覚えているのは、古浦さんが松江北高校出身で、鳥取、松江についてみんなどれだけ知識があるか「山陰検定」みたいになってしまったこと。南陀楼くんがいれば、もっと盛り上がったろう。とにかく楽しく、いい酒だった。
今日は、うちで仕事。「教員養成セミナー」連載「よろず古書店」は、昭和10年、ハクキン懐炉のPR雑誌「懐春」を取り上げる。夕食後、家族で「ブ」散歩。まあ、ちょこちょこっと買う。吉行淳之介『怪談のすすめ』角川文庫は意外に見ないぞ。
午後、娘の自由研究「光と色」について参考書を求めて、二人で自転車で近くの図書館へ。ぼくの目でいくつか選ぶ。廃棄リサイクルコーナーに川本三郎『いまひとたびの日本映画』岩波書店、があって、単行本も文庫も持っているが、風呂読み用に貰って帰る。図書館を出ると、ざあざわ本降りになっていて、ぼくはいつも自転車の後ろにビニール傘をさしているが、娘のがない。娘に傘を渡して、濡れて帰るかと思ったが、娘が「学校で傘をさして自転車に乗るの禁止されている」と拒む。しかたがない。図書館から借りた本を入れるため、バッグに入れてきたスーパーのレジ袋を頭からかぶれ、と娘に渡す。それを頭に巻いて、うしろをゴムでしばっていざ出発。家に近くなって後ろを振り返ると、ゴムが飛んだらしく、レジ袋の手提げのところを、口でくわえて、すごいカッコウで自転車をこいでいた。おかしくなって笑うと、肋骨が痛む。しかしおかしい。
深夜、八代「池田満寿夫美術館」ミュージアムショップで買った、池田満寿夫デザイン小皿にピーナッツを入れて、バーボン水割りを飲む。
いまから、BSで「冒険者たち」をやるので、見るつもり。もう5、6回は見ているはず。ジョアンナ・シムカスに会うための映画。最初に見たのはテレビの洋画劇場。高校のとき。明日定期試験だというのに、見てしまい、感動して、翌日の試験はさっぱりだった。それから繰り返し見ている。主題曲はいつだって口笛で吹ける。そしていい気分になるのだ。