昨日は八王子へ。とんかつ「ほし野」でドカンとトンカツ定食。招待券のあった「夢美術館」の広重展へ。ところが、会場内で着信音。これから起こる悲劇は、すべて、私が入館時にスマホの電源を切っておかなかったために起こった。あわてて恐縮しながら、隅っこで電話に出ると、ある人から。しかし、そういうこと多いが、まず名前を言わないのな。勝手に喋り始めて、「え、あなた、どなたですか?」と聞くと、ようやく名前を言う。一度電話すれば、登録していると思いこんでいる。いや、しませんよ、一回ぐらいでは、私は。「30分後にかけなおしてください」と電話を切って、広重へ向うと、今度は続け様に3回、メールの着信音が鳴り響く。いや、ひんしゅく、なんてもんじゃないかったです。「どこの大バカ野郎だ」と冷眼視され、あわてて会場の外へ出る。「30分後に電話してくれ」と言ったのに、なんて奴だ。完全にキレる。おかげで広重はすっ飛んだ。電話すると、大した用事じゃないのだ。着信音が鳴らない設定にしてあったはずなのに、一度電源を切ると、リセットされるのか。とにかくわけがわからない。もとは自分が悪いのだが、気分は最悪である。スマホ依存の同業者に喝!を入れておく。
このあと「むしくい堂」へ行って(均一が増えていた)、作業中の店主・高橋くんとしばらく話す。毒蝮が来店(ババぁ、元気か!)した時は、店の外まで人があふれたそうだ。高橋くん、マムちゃんのサービス精神と、TBS担当者のていねいな対応に感心しきりであった。番組が終わってからも、一時間ぐらい残って、マムちゃんは客相手に話すんだそうである。残した色紙もまた、念入りであった。そういえば、この古本屋の店名は「たまむすび」につけてもらったもので、TBSラジオづいている。猪熊弦一郎展カタログほかを買い、長らく置いてもらっていた肉筆画を引き取る。店の経営は大変そうだが、この道よりほかに我を生かす道なし、この道を行く、の姿勢でがんばってほしい。
このあと福生へ。あきる野市道草という町で、「中川フォーク」の常連で音楽通のUさんが、レコード・カフェ「トラモナ」を始める(本当は今日23日がオープン)というので、フライングして表敬訪問する。福生駅からはバス。「トラモナ」は新築物件の一部を店舗として、膨大かつコンプリートな、ロック&フォークのレコードコレクションを壁に並べて、カフェとライブをする店。まあ、みごとな空間であった。おいしい珈琲をいただいて、浅川マキ、小室等のアナログ盤、そして私が知らない若い日本女性のCDを聞く。3台は止められる駐車場もあり、酒を呑まないなら車が便利か。また、来たい。夕風が気持ちよかった。