結婚のアマチュア

8日のスムース会での山本対決、角田さんとのサイン会と夜のトークショー、9日の荒川さんの講演が終って、ちょっと一段落。お祭りが終ったあとの放心状態だ。昨日、10日は府中病院で定期検診。検診っていったって、小便と血を採って、データを見てちょっと医者と話すだけ。それだけのことに3時間かかった。連休明けとあって、病院は病人で満員。ぼくのかかりつけ担当医師は眼鏡をかけた女医。クール、笑った顔を見た事ない。マンガに出てくる女医みたい。今度、転勤でよそへ移るという。ほとんどうるさいことを何も言わないので、こっちとしてはよかったのだが。
帰り、国立経由で「ブ」に寄り、つげ義春『夢の散歩』(日本文芸社)、村上春樹佐々木マキ『ふしぎな図書館』講談社(もう、105円で出てらあ)、松山巖『都市という廃墟』ちくま文庫(品切れなのよ)、を拾う。夜は家族で回転寿司へ。回転寿司やカラオケに行くと、帰りにいつも紙おしぼりを少しガメておく。これで古本を拭くときれいになるので重宝している。家族で小金井「古市」、「いとう」とパトロール。「古市」では谷沢永一『読書人の壺中』冬樹社、オクタビオ・パスマルセル・デュシャン論』風の薔薇、ニーチェ善悪の彼岸』、蓮実重彦『映画の神話学』ともにちくま学芸文庫(250円に消費税ぐらい)。ほとんど仕入れ、って感じだが。「いとう」ではカードが満点になったので2000円使える。これも持ってはいるが、山之口貘全集の『全詩集』が900円であったので確保、それと長田弘編『本についての詩集』みすず書房大人の本棚)が1450円を買う。これは前から欲しかったのだ。
本日11日。向井くんに借りていたビデオ(AVにあらず)を返しがてらビッグボックス古本市へ。黒柳轍子『おしゃべり倶楽部』文春文庫100円、末武正明『世界無責任旅行』文春ポケット新書150円、鮎川信夫『厭世』青土社500円、永嶺重敏『読書国民の誕生』日本エディタースクール1300円、『俺たちが愛した拓郎』八曜社400円、それに向井くんが「岡崎さん、これ、どうすか? ちょっとライン入ってますけど」と、手渡してくれたのが戸板康二『女優のいる食卓』例の三月書房の小型本、200円。もちろんもらっておく。『なつかしい本の記憶』は岩波少年文庫の50年、という副題がついた岩波少年文庫で200円。向井くんも書いていたが、入り口で、のべつ怒鳴っている、100円ショップの呼び込みがうるさいなあ。あれ、やらないと日勤教育があるのかしらん。中島義道を呼んでくるぞ、と言いたいほど「うるさい日本」であった。
高田馬場まで来たので「ブ」へも寄っていこう。ここで征木高司『恋する天体』筑摩、塚田茂『どんどんクジラの笑劇人生』河出、それに、これは珍しい黒木香自伝『自堕落にもほどがある』ネスコを拾う。帯に村上龍、夢枕貘の推薦文。袖のプロフィール写真は、もちろんわき毛丸見え。痴漢されまくり体験、17で処女喪失体験も、ぜえんぶ、書いておられます。「腰が動くたび、白熱した水銀と化した子宮は、わたくしの脊髄をのぼり、頭蓋骨を突き抜けていきました」んだと。ほとんどギャグの世界。
サンデー毎日、終え、神保町へ。三省堂文庫売場で、週刊ダイヤモンド用に三戸祐子定刻発車』新潮、疋田智『大人の自転車ライフ』智恵の森、しりあがり寿『小説 真夜中の弥次さん喜多さん』角川を買う。つまり、電車→自転車→徒歩、ということですね。あと、丸善でTBS用に、アン・タイラー『結婚のアマチュア』文春文庫を買う。しかし、すごいタイトルだな、結婚のアマチュア。結婚のプロっているのか。あれこれ買い過ぎて、腕が重たいやい。
yonda新潮文庫の景品、新トートバッグとトランプ届く。トランプは娘が欲しいと言ったから。これで二つ目。筑摩書房書下ろしの取材用に、ポプラ社からもらった束見本を一冊おろして、これを取材用ノートとする。赤いマジックでタイトル入れ、自分でデザインする。新しいノートを作るのは、昔から好きなんだ。なにかが始まるというのがいいのだ。引越しと同じだ。